2022/06/03 10:53

こんにちは。

SUP JAPANESE TEA CAFEは大阪にある日本茶カフェです。日本茶をはじめとした商品から、茶葉や、抹茶を使用した特製のお菓子などを販売しています。それと同時に、福祉としての役割もあるんです。ちなみに具体的には、就労継続支援B型作業所といいます。こちらでは現状、さまざまな障がいや困難によって就職することが困難な方々が当施設に通い、作業所にて訓練を積み一般就職を目指すための場所です。

SUP JAPANESE TEA CAFEでも現在4〜5名ですが毎日頑張っています。

表向きには"就労支援"とか"福祉"などといったワードは聞いたことがあるかもしれませんが、実際のところ何をしているのかは意外と知られていないのかもとおもい、SUPの営業日の1日を書いてみます。

みんなこのお店のスタッフなんですが、今回は動きがわかりやすくするため、施設に通っている方を"利用者さん"と呼ばしてもらいますね。

(午前)

9:00〜 清掃・消毒

→オープンは12時からですが、朝早くに通所してくる利用者さんがトイレやキッチンの床などを入念にモップがけや消毒作業をしています。

10:00〜 仕込み作業

この時間になると利用者さんの数も増え、3〜4名で仕込み作業をおこないます。
具体的には

①おはぎづくり
毎日手作りしているおはぎ。少量のみの販売ですが嬉しいことにほとんどの日で完売します。
2年も経つとおはぎのファンも増え、一度にガバッと購入されることもしばしばで、その度に慌てて炊き直して作ることもあります。
おはぎを作る際には、利用者さんがあんことご飯を決められた分量に小分けし、丸めていきます。はじめはあんこをこねすぎて、真っ白になったおはぎができた日もありますが、今では小慣れた具合に全て1人でパック詰めまでやっています。本当に頼もしいです。



②前日に作製したパウンドケーキの袋詰め作業
こちらの作業では、前日に作製したパウンドケーキやクッキー類などを袋つめしてシールを貼る作業などを行います。
こちらも決められた分量や大きさに分けて、袋につめます。その後、シーラーで封を閉じ、パッケージシールと、食品表示シールなどを貼り付けていきます。こちらも主に1人で全てやってくれます。自分たちで作ったお菓子なので思い入れもあり、毎日袋詰め作業があるということはまた昨日も売れたんだなあと実感しながら作業してくれています。

③ランチに必要な野菜類や肉類のカットなどの仕込み
SUPではランチがあります。3種類のセットがあり、それぞれ準備しておくことが必要です。
特にチキンオーバーライスというセットがよく出るので、頻繁にお肉のカット、サニーレタスのカットをしなければなりません。
こちらも今となっては、みなさん慣れた手つきでやってくれるので安心して見てられますが、最初はレタスを洗ってキッチンペーパーで水分を取る際に力加減がわからず、繊維をばりばり押さえつけた結果、シャキシャキ感を失ったレタスになっていたり。ピーマンの種を洗わずに切ったため、できましたといってみると容器の中がタネだらけになっていたり。でもそれらは全て経験したごとがないだけで、何度か説明して一緒にやることでしっかり覚えてくれます。




商品棚を清掃する際は、ipadで確認しながら元の位置に戻すよう自ら考えて工夫しています。

12:00〜 お店がオープン

オープンとともに何名かはお昼休憩へ。何名かはランチの配膳や接客を行います。
まだまだお金のやり取りは難しくとも、お客さんが来たら"いらっしゃいませ!→”お好きな席へどうぞ”というフレーズを覚え、自分なりに一生懸命の接客をしてくれています。SUPへ来るお客さまはみなさん理解があって、優しく根気よく対応してくれる方が多く助かっています。
でも時々、対応に困って固まってしまった利用者さんにお客さんも困ったり、注意したり。そんな場面では、スタッフがフォローしその場面は終わるのですが、それはそれで利用者さんにとっては落ち込んだり、反省したりと本当にいい経験をさせていただいてます。



13:00〜 お菓子づくり・接客・ドリンク作製など

13時になると休憩から戻ってきます。そこからは怒涛のお菓子づくりが始まります。
週の売れ行きや、在庫状況を見ながらパウンドケーキやチャンククッキーなどをひたすら作っていきます。
平日はわりとのんびりとみんなでお菓子づくりをしながらお客さんが来たら接客をしたりといった感じですが、土曜日となると満席になることもしばしばあるため、合間に、皿洗いやドリンク作製など、バタバタと時間が過ぎていき15時にはクタクタに。。。笑





15:30〜 業務終了

15:30に利用者さんは業務がおわります。それまでに皿洗いなどの片付けを終わらせ、日報を記入して帰ります。
あとは日報を書いて帰るだけなのに、疲れからかウトウトして一向に書き終わらない方も・・・。

18:00〜 締め作業のち閉店

利用者さんが帰ってからは、スタッフでのこりの営業を行います。
カフェなので、15時以降が忙しかったりするんですが18時まで営業して終了です。
明日の仕込みを確認した後、終了です。

このようにバタバタと1日は終わっていくのですが、徐々に地元のお客さんや、わざわざ足を運んでいただけるお客様も増えて来て本当に感謝です。福祉とは説明するには範囲が広いんですが、就労支援というカテゴリーではこのような日々を送っています。
これからも利用者さんとともに、実りある1日になるように頑張っていますのでまた機会があれば遊びに来てくださいね。